アンデルセン・ジュネーブとベンジャミン・チー・オート・オルロジュリー（BCHH）は、最新のワールドタイマー「セレスティアル ボイジャー サクラ」を発表します。20本限定生産のこの魅惑的なタイムピースは、七宝エナメル、マザーオブパール、パープル・ブルーゴールドの装飾、そして完璧な技巧を駆使した時計製造によって、日本の華やかな桜の季節を祝福しています。

BACKGROUND
2021年、アンデルセン・ジュネーブはベンジャミン・チー・オート・オルロジュリー（BCHH）と初の「セレスティアル・ボイジャー」ウォッチを発表し、オート・オルロジュリーの伝統的かつ憧れの的であるエナメル文字盤の装飾を施したワールドタイマー時計の究極の表現を祝うパートナーシップを発足させた。

その後のセレスティアル・ボイジャーには、2022年と2024年に発表された2つの「カッパドキアの夕日」版、2023年のオーロラ版とアークティック・サンライズ版、そして同じく2023年に発表されたコンコルドの魅力を讃えたセレスティアル・ボイジャー「スーパーソニック」版などがあり、いずれも限定生産となっている。

過去40年以上にわたり、ANDERSEN Genèveは、複雑機構の発明者であるルイ・コティエの古典的な伝統を受け継いで製作された、高度に精巧なワールドタイムウォッチの第一人者として頭角を現してきました。このノウハウは、創業者スヴェンド・アンデルセンが1970年代にパテック・フィリップのグランド・コンプリケーション工房でコティエ由来のワールドタイマーを製作していたことに由来しています。様々なシリーズやイノベーションを経て、このエレガントな複雑機構はアンデルセン・ジュネーブの時計製造の礎となり、洗練された自社製ワールドタイムモジュールは長年に渡り改良を重ねられてきました。

2023年、アンデルセン・ジュネーブは日本のコレクターとの親交を記念して、アイコニックなジャンピングアワーウォッチのツートーンカラー「ライジングサン」モデルを発表しました。プラチナケースにローズゴールドの文字盤は非常に美しく、魅惑的なギョーシェ装飾が施されています。

セレスティアルボイジャーサクラは、これらの糸を忘れられないスタイルで結びつけます。それは、放浪の喜び、日本の美しさ、世界で最も魅惑的な自然のひとつ、そして芸術的な完璧さへのオマージュである。

CELESTIAL VOYAGER SAKURA
文字盤デザイン - 七宝焼の妙技
「セレスティアル ボイジャー サクラ」の文字盤には、毎年春に咲く有名な桜の花が描かれています。桜は、その美しさとともに、人生のはかなさを象徴する花として、日本文化の中で高く評価されています。この季節には、お祭りや花見が催され、人々は桜を愛でながら、桜の木の下でピクニックを楽しみます。

伝統的な日本美術の美学に大きく影響されたこの描写では、ピンクの桜の花を背景に、川に架かるアーチ状の橋が描かれ、はるか地平線には雪を頂いた富士山が聳えている。手前には繊細な桜の花がクローズアップされている。

直径わずか18.3mmのディスクにこのシーンをデザインすること自体が大きな挑戦であり、特徴、色、雰囲気の調和したバランスを確立し、それをエナメルで表現するために、何度もスケッチと実験を繰り返さなければならなかった。

七宝焼きでは、金線を極細に曲げて文字盤にはんだ付けし、その中に粉状のエナメルを充填してコンパートメント（七宝）を形成します。セレスティアル・ボイジャー "サクラ "では、点描画のようなサクラの花を背景に、伝統的な "反橋"、雪をかぶった山頂、そして驚くほど細密なサクラの花びらとおしべの輪郭がワイヤーで表現されている。

それぞれの色によって溶ける温度が異なるため、オーブンで何十回も焼く必要があり、少しでもミスがあれば、文字盤全体がゆがんだり割れたりする危険性がある。これは、非常に根気と経験を必要とする徹底的なプロセスであり、ごく少数の時計ブランドのみがアクセスできるレベルで行われています。

Time around the world
クラシックなワールドタイマーの伝統的なスタイルで、中央のシーンは回転する24時間リングと世界24タイムゾーンの時刻を表示するシティリングに囲まれている。シティリングはマザー・オブ・パールにゴールドの文字が象嵌されています。ピンクの桜にちなみ、24時間リングにはムーブメントにも使用されているピンクルビーが、午後12時の太陽の位置に配されている。

ケースとムーブメント
37.8mmのケースはピンクゴールド製で、他のANDERSEN Geneveのケース同様、非常に洗練されています。ケースデザインには、ANDERSEN GenèveとBCHHのコラボレーションの特徴である、特徴的な「鷲の翼」のラグが含まれています。このラグは、現代の時計製造ではほとんど見られない伝統的な手法で、手作業でポリッシュされ、ケース本体に個別にはんだ付けされています。

時計の裏側でも、卓越した芸術性が続いている。シティーリングと同様、ムーブメントを囲む裏蓋リングには美しいマザーオブパールが使用され、高級感と洗練さをさらに高めています。また、巻き上げローターには21カラットのブルーゴールドが使用され、熱を加えることでドラマチックなピンクパープルの輝きを放ち、複雑な波形のギョーシェ装飾が施されています。ブルーゴールドはアンデルセンジュネーブの特産品で、加工が非常に難しい素材です。21Kゴールドに鉄分を混ぜて熱処理することで、ブルーやピンクパープルの輝きを放ちます。このピンクパープルの煌めきを実現するのは非常に難しく、最高の技術が要求されます。

このスリムなオート・オルロジュリー・ムーブメントには、面取り、ジュネーブ・ストライプ、歯車のカタツムリ装飾、ネジの鏡面研磨、さらにはリュウズ車の歯の研磨など、さまざまな手作業による仕上げが施されています。複雑なワールドタイムモジュールは、アンデルセン・ジュネーブの時計職人によって自社製造され、数年にわたり改良が重ねられてきました。

複雑な3層構造の文字盤と複雑機構を備えながら、厚さはわずか10.1mm。

すべての時計部品は100％スイス製で、ジュネーブとラ・ショー・ド・フォンにあるアトリエ・ジュネーブ、またはスイス国内の提携工場で製造されています。七宝エナメル文字盤とギョーシェ装飾は、ヌーシャテル州の職人が手がけています。

Exclusivity and Customization
他のANDERSEN GenèveとBCHHの作品と同様、Celestial Voyager Sakuraは非常にエクスクルーシブな作品です。20本のみ生産され、その1本1本はお客様のご希望に合わせてカスタマイズが可能です。そのため、それぞれの時計は所有者の好みを反映した唯一無二の家宝となります。

ANDERSEN GENÈVE（アンデルセン・ジュネーブ）について
アンデルセン・ジュネーブは1980年以来、世界中のコレクターのためにハイエンドな時計を作り続けています。マスターウォッチメーカーであり、Académie Horlogère des Créateurs Indépendants (AHCI)の共同設立者でもあるスヴェンド・アンデルセンによって設立されたこのブランドは、非常に複雑で、革新的で、美しい時計で有名です。

そのほとんどすべての製品をオーダーメイドまたはフルオーダーメイドで製造しており、世界で最も高級な高級時計メーカーのひとつである。

ジュネーブの中心で、そして2022年からはラ・ショー・ド・フォンで、2つの小さなチームが時計製造の伝統を学び、伝えています。
ジュネーブ・アトリエは、伝統的な時計職人たちが何世紀にもわたって働いてきたローヌ川沿いの同じ場所に、ほぼ45年間変わらずにあります。

BENJAMIN CHEE HAUTE HORLOGERIE (BCHH) について
ベンジャミン・チーは、時計コレクターであり、鑑定家であり、起業家でもある。BCHHは、コンテンポラリーなハイエンドウォッチへの究極の情熱を表現するフラッグシップ事業として設立された。ベンジャミンは世界中の一流の職人を集め、最も目の肥えた情熱的な顧客のために手作りの時計を制作している。BCHHの時計は、何世紀にもわたって受け継がれてきた職人の伝統を反映した、家宝ともいえる傑作です。

‍

‍